桐箱とは、その名前の通り、桐材で作られた箱のことです。材料となる桐は、伸縮が少なくなるよう、事前に十分準備したものを使用しています。このため、昔から美術工芸品の収納やタンスに使われてきました。
特に、吸水性が高いことから、湿度の高いときは桐自体が水を含み膨張して気密性が高まる一方、乾燥しているときは収縮して通気性が良くなる、という日本の気候に合った性質を持っています。
桐箱の制作は、多くの職人の手によって成り立っています。まずは、原木から材料を削り出す「ひきもの」という作業があり、さらに桐箱の外側に漆を塗る職人もいます。
桐箱たなかの桐箱は、お客様のご要望に合わせ、オーダーメイドで1箱づつ丁寧に制作させていただいております。
高い技術で緻密な加工を施し、寸分の狂いもなく、ぴったりと品を納められます。人間国宝の方々にも信頼される逸品を、心を込めてお届けいたします。
桐の特性について
桐は非常に軽量で扱いやすい木材であり、淡黄色の木肌は上品で美しい光沢があり、木目にも優れています。
高い防湿性により、中に収納した物を湿気から守ることもできる為、湿気に弱い茶道具や美術品の保管に適しています。
さらに、桐には虫が付きにくい成分が含まれており、防虫効果があります。これにより、中に収納したものを虫から守ることもできます。
これらの特性により、桐は茶道具や美術品の保管に最適な素材とされています。